今年の講演者は文化総合学科の准教授で日本史を担当されている平井上総先生でした。講演テーマは「戦国時代の社会と法」。戦国時代に作られた法が、社会のどのような状況を前提に作られたのか、作った側はどういった意図を持っていたのかといった点について、主に「平和」に関する視角から、楽市令や喧嘩両成敗法、目安箱など、さまざまな法の説明がなされました。参加者の方々からは、法の位置付けに対する戦国大名の意識や、法を制定する権利がどこから生じたのか、法制定への規制はあったのか、前後の時代や他国の関係からみて戦国時代の法がどのように位置付けられるかなど、さまざまな質問が出ました。今後も先生からは、研究?教育両面から、こういったテーマが深められ発信されていくものと思われます。