札幌市北区麻生にある空き店舗を活用した地域の交流スペース「麻生キッチンりあん」で、地域の食環境整備の一環として、学生が考案した栄養バランスの整ったランチを500円で提供しています。リピーターも多く、食や栄養に関する情報提供だけではなく地域住民と大学生との交流の場ともなっています。
3,4年生の卒業演習(栄養教育学研究室)として月に1回活動しています。学生は、ランチとして見栄えのするメニューであり、かつエネルギーや栄養素の基準にあった献立を考案し、大学の調理実習室で試作して、味や彩り、量、手順、食材費などを確認して提供する献立を確定します。当日は献立表に基づいて提供数分の食材を購入し、調理、盛り付け、提供します。そのほか、提供時間や衛生面などにも配慮しながらの作業は、将来の管理栄養士としての業務にも生かされています。また、毎回NPO法人のスタッフが立ち合ってくれるので、学生だけでは目が届かない点などをきめ細やかにサポートしてもらっています。
地域の方との食を通じた交流をさらに深め、より多くの方の健康に寄与していきたいと考えています。そのためには、この取り組みを周知し、食や健康に関する情報をどのように発信することで一人でも多くの方に届けられるのかについて模索し続けていきたいと思います。