ひとり親家庭や生活困窮家庭の子どもたちの学びの格差を解消することを目的として活動する団体や地域と連携し、学生が子どもたちに食事を提供したり、食育を行ったりしています。夏休みには料理教室を開催し、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切にして、学校や家庭ではできないような食の体験(たとえば、「いろいろな魚を捌いてみよう」、「いろいろなカレーを作って食べくらべよう」など)を企画し、運営しています。
3,4年生の卒業演習(栄養教育学研究室)として月に3回実施しています。学生は、子どもたちの成長に必要なエネルギー、栄養素を考慮した献立を作成し、調理、提供します(コロナ前までは、一緒に食べていましたが、現時点では提供のみ)。食事の前には、毎回テーマを設定して食育を実施しています。また、日常会話の中から、子どもたちの興味や関心を把握し、夏休み料理教室というプロジェクトに反映させます。子どもたちにどのようなことを体験してほしいのかを明確化し、具体的なプログラム立案から当日の運営までを担うのは大変な仕事ですが、とても大きな経験が得られます。
ここ2年ほど、コロナ禍の影響を受けて活動が制限されてきたのですが、今後もしばらく続くことを想定して、コロナ感染症対策と食支援活動を両立させるための最善の方策を地域、団体、学生たちと共に考え、これからも継続して実践していきたいと思います。